ばね指とは「指が引っかかる」「動かしにくい」と感じる症状で、腱鞘の炎症によるものです。
ばね指は、主に指の腱と呼ばれる組織が腱鞘と呼ばれる部分を通過する際に発生する、いわゆる「引っかかり」の感覚や痛みを特徴とします。
指の腱は、指を動かすために必要不可欠な役割を果たしていますが、頻繁に同一の動作を行うことで、これらの腱や腱鞘に過度の負担がかかります。特に、パソコン作業や手作業を長時間行う方に多く見られ、このような反復的な動作が腱鞘に摩擦を生み出し、炎症を引き起こします。炎症が進行すると、腱鞘が肥厚し、指の動きが制限されることになります。
また、腱鞘が肥厚することで、腱が腱鞘内を通過する際に、引っかかる感覚を伴いやすくなります。これは指を伸ばす、または曲げる際に顕著に表れます。症状が進行すると、引っかかりだけでなく、痛みや腫れも伴うことがあり、これが日常生活にも大きな支障をきたします。そのため、早期対応がとても重要です。
悪化すると
ばね指の症状が悪化すると、指の動きに制約が生じ、さらに痛みが増すことがあります。このような痛みは、最初は軽いものと感じられていても、次第に持続的なものとなり、特に指を使う際のストレスや圧力によって悪化します。例えば、物を持ち上げたり、書いたりする動作において大きな違和感を感じるようになり、指の不快感や痛みが続くと、ストレスや不安を感じることが増えます。よって早期の対処が、快適な日常を取り戻す鍵となるでしょう。
主な原因
指の過度な使用は、ばね指の主要な原因の一つとされています。日常生活や仕事において手を多く使う方にとって、指を酷使することは避けられない場合が多いですが、その結果として繰り返される動作が腱に過度な負担をかけ、腱と腱鞘の間で摩擦を生じさせることで、炎症が誘発されます。この摩擦が長期にわたって続くと、腱鞘は肥厚し、最終的には指の動きを制限するようになります。
ホルモン
ホルモンの変動が腱鞘内の潤滑液の分泌に影響し、腱と腱鞘の摩擦が増すことが指摘されています。この摩擦が増えると、容易に炎症を引き起こす要因となります。特にエストロゲンが減少することで、指の柔軟性が低下し、腱鞘の炎症が促進されることがあるため、女性においてばね指が多く見られる一因となっています。
当院での施術
ばね指は症状が悪化すると観血療法(手術)をしなければならなくなります。当院では手技療法から超音波治療まで、様々な方法で患者様に適した施術を行っています。
ばね指でお困りの方は、ぜひ当院へお越しください。