冷え性は、手足や体の一部が冷たく感じる状態が続く症状を指します。特に女性に多く見られる症状で、単に寒い環境にいるから冷えるわけではなく、体温調節機能や血流の問題が原因となる場合があります。
冷え性は体全体の健康状態を反映しているため、放置すると疲労感や免疫力低下、不調につながることがあります。
冷え症の種類
冷え性は、冷えを感じる部位や原因によっていくつかのタイプに分けられます。
四肢末端型
四肢末端型は、血流が悪くなることで手足への血液供給が不足するのが原因で、手足の先が特に冷えます。若い女性や痩せ型の人に多いと言われています。
下半身型
下半身型は、骨盤周辺の血流やリンパの滞りが原因となることが多く、腰から下、特に太ももやふくらはぎが冷えます。
内臓型
内臓型は、胃腸の働きが弱い人や、ストレスを抱えている人に多く、手足は温かいですが、お腹や背中、内臓が冷える感覚があります。
全身型
全身型は、基礎代謝の低下や自律神経の乱れが原因により、体全体が冷えやすく、寒さを強く感じます。
原因
冷え性は、血流の悪化や体温調節機能の低下が主な原因です。
血行が悪いと、末端部(手足)への血液供給が不足し、冷えを感じやすくなります。血行が悪くなる原因には、運動不足、ストレスや緊張による血管の収縮、貧血などがあります。
また、筋肉は熱を作り出す重要な器官です。筋肉量が少ないと、体が効率よく熱を生み出せなくなります。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、冷え性になりやすいです。
その他の原因として、自律神経は体温調節を担う役割があります。ストレスや不規則な生活習慣で自律神経が乱れると、体温調節が正常に行われなくなります。
さらに、冷たい飲み物や食べ物の摂取が多いと、内臓が冷え、全身の冷えにつながり、栄養不足(例:鉄分やビタミン不足)も原因となります。
症状
冷え性の症状には、手足が常に冷たく感じる、腰や下半身に寒さを感じやすくなります。
また、冷えによる血流不足で疲れが溜まりやすく、免疫力低下により、風邪をひきやすくなることもあります。
その他の症状として、胃腸の不調、消化不良や便秘が現れることもあります。
冷え性の治療
生活習慣の見直しや改善は冷え性の解消に非常に大切です。しかし、自分だけの力では改善にまで至らないケースもあります。
当院では冷えの感じ方を問診した後、体の状態をチェックし、最適な治療法を提案しています。辛い冷え性にお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。